マーケット情報|経済指標と時間帯の読み方
どの経済指標がどの銘柄に効くのか、発表時に取引環境がどう変わるのか、時間帯によって値動きの性質がどう違うのかを整理しました。当社は相場の見通しや売買の推奨を提供しません。ここに書くのは「発表時にスプレッドが広がる」「窓が開く」といった、取引環境の側で実際に起きる事象とその対処です。
表示時刻
日本時間(JST)
最も活況な時間
冬23:30〜翌1:30
指標カレンダー
MT5に標準搭載
相場見通し
提供しません
主要な経済指標と発表時刻
発表時刻は日本時間です。サマータイムの期間は1時間前倒しになります(米国は2026年3月8日〜11月1日)。
| 指標 | 頻度 | 冬時間 | 夏時間 | 主に影響する銘柄 |
|---|---|---|---|---|
| 米国雇用統計 | 毎月第1金曜 | 22:30 | 21:30 | USD全般・ゴールド・米株価指数 |
| 米国CPI(消費者物価) | 毎月中旬 | 22:30 | 21:30 | USD全般・ゴールド |
| 米国小売売上高 | 毎月 | 22:30 | 21:30 | USD・米株価指数 |
| ISM製造業景況指数 | 毎月初 | 翌0:00 | 23:00 | USD・米株価指数 |
| FOMC政策金利 | 年8回 | 翌4:00 | 翌3:00 | USD全般・ゴールド・株価指数 |
| ECB政策金利 | 年8回 | 22:15 | 21:15 | EUR・欧州株価指数 |
| 日銀金融政策決定会合 | 年8回 | 正午前後(時刻の予告なし) | JPY全般・JP225 | |
| EIA原油在庫統計 | 毎週水曜 | 翌0:30 | 23:30 | USOIL・UKOIL |
上記は一般的な発表スケジュールの目安です。正確な日時はMT5の経済指標カレンダーまたは各機関の公表スケジュールでご確認ください。MT4には経済指標カレンダーが搭載されていません。日銀の政策発表は時刻が予告されず、会合の結論が出た時点で公表されるため、正午前後に幅があります。
発表時に取引環境で起きること
相場がどちらに動くかは予測できませんが、取引環境の側で起きることは決まっています。この3つです。
スプレッドが広がる
当社は全銘柄で変動スプレッド制です。流動性提供者が価格の提示を絞るため、平常時より大きく広がります。これは仕様どおりの挙動で、告知の対象ではありません。
価格が飛ぶ
連続した値動きにならず、価格が段を飛ばして動きます。逆指値を置いていても、指定した価格を通り過ぎた水準で約定します(スリッページ)。
約定しないことがある
提示価格が消える瞬間があり、発注が不成立になります。当社の約定率は99.82%ですが、この0.18%は発表時などに集中します。
実務としての対処
- 発表前にポジションを縮小するか決済する——最も確実な対処です。逆指値を置いていても、飛んだ価格での約定は防げません。
- ロット数を平常時より小さくする——保有を続ける場合、1pipsあたりの損失額を下げておけば、想定外の値幅でもロスカットに達しにくくなります。
- 証拠金維持率に余裕を持たせる——ロスカットは維持率20%で執行されます。発表前に余剰証拠金を確認してください。
- EAを一時停止する設定を検討する——スプレッド拡大時に発注を見送るフィルターがないEAは、広がったスプレッドで建ててしまいます。
- 発表直後の数分は見送る——初動と反対方向に戻す動きが出ることがあります。スプレッドが平常水準に戻るまで待つという選択肢があります。
スプレッドの拡大は当社の裁量ではなく、流動性提供者から提示される価格を反映した結果です。拡大した時間帯の約定が不利になったことを理由とした取り消しはできません。発表スケジュールを事前に確認し、ご自身でポジションを調整してください。
時間帯ごとの特徴
| 時間帯(冬時間) | 主な市場 | 値動きの性質 |
|---|---|---|
| 9:00〜15:30 | 東京 | 値幅が小さく、レンジになりやすい。JP225と東証銘柄が動く時間。 |
| 17:00〜23:30 | ロンドン | 値幅が広がり始める。EUR・GBP関連が動く。欧州株式CFDの時間。 |
| 23:30〜翌1:30 | ロンドン+ニューヨーク | 最も流動性が高い。スプレッドが最も狭く、値幅も大きい。 |
| 翌1:30〜6:00 | ニューヨーク | 流動性が徐々に低下。米株価指数と米国株式CFDが動く。 |
| 6:00〜9:00 | 市場の谷間 | 流動性が最も低い。スプレッドが広がりやすい。 |
※夏時間は上記からおおむね1時間前倒しになります。ロンドンとニューヨークが重なる時間帯は夏時間で22:30〜翌0:30です。
スプレッドは流動性に連動します。つまり同じ銘柄でも、取引する時間帯によって実質コストが変わります。スキャルピングのようにコスト比率が高い手法では、この差が損益に直接現れます。利幅3pipsを狙う場合、スタンダード口座のコスト1.2pipsは狙う利幅の40%です。スプレッドが1.5倍に広がる時間帯なら60%になります。
ゴールド・貴金属・株価指数・エネルギーには日次の取引中断があります。冬時間では5:55〜8:00が中断で、この間は発注も決済もできません。仮想通貨は土日を含め終日取引可能です。
銘柄ごとに注目される材料
| 銘柄 | 一般に注目される材料 |
|---|---|
| USD関連の通貨ペア | FOMCの政策金利、雇用統計、CPI |
| JPY関連の通貨ペア | 日銀の金融政策、米日の金利差 |
| EUR関連の通貨ペア | ECBの政策金利、ユーロ圏のインフレ指標 |
| ゴールド | 米国の実質金利、USDの強弱、地政学リスク |
| 株価指数 | 企業決算、政策金利、景況感指数 |
| 株式CFD | 個別企業の決算、配当、指数への組み入れ |
| 原油 | EIA原油在庫統計、OPECの生産方針 |
| コモディティ | 作付・収穫の進捗、天候、在庫統計 |
| 仮想通貨 | 規制動向、ネットワークの需給。土日も動く |
この表は「どの材料が注目されやすいか」の一般的な整理です。材料が出たときに価格がどちらに動くかは、当社では予測しません。同じ指標でも、事前の織り込み度合いによって反応が逆になることがあります。
実務的に重要なのは、保有している銘柄がどの時間帯・どの発表で動きやすいかを事前に把握しておくことです。原油を保有しているなら毎週水曜の在庫統計、JP225なら日銀会合の日程。これを知らずに保有していると、避けられた値動きに巻き込まれます。
週末の窓(ギャップ)
FXの取引は土曜早朝に終了し、月曜早朝に再開します。この間に材料が出ると、月曜の始値が金曜の終値から離れて始まります。チャート上に空白ができるため「窓」と呼ばれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FXの週末クローズ | 冬:土曜6:55/夏:土曜5:55 |
| FXの週明けオープン | 冬:月曜7:00/夏:月曜6:00 |
| 逆指値の扱い | 窓を飛び越えた価格で約定します |
| ロスカットの判定 | 再開後の価格で判定されます |
| ゼロカット | 窓により残高がマイナスになった場合も適用されます |
| 仮想通貨 | 土日も取引が継続するため窓は発生しません |
窓に対しては逆指値が機能しません。金曜に100pips下に逆指値を置いていても、月曜に200pips下から始まればその価格で約定します。ゼロカットがあるため入金額を超える請求は発生しませんが、口座残高を失う可能性はあります。週末をまたぐ保有は、ロット数を通常より小さくするか、決済しておくことをご検討ください。
よくあるご質問
相場の見通しやレポートを配信していますか?
配信しておりません。当社は取引環境を提供する立場であり、投資判断に関する助言・推奨は行いません。提供するのは本ページのような取引環境に関する情報、取引条件の開示、取引時間の変更などのお知らせに限られます。
経済指標カレンダーはどこで見られますか?
MT5には経済指標カレンダーが標準搭載されており、プラットフォーム内で確認できます。MT4には搭載されていないため、外部の情報源をご利用ください。カレンダーに表示される時刻は、MT5のサーバー時刻ではなく端末の設定に依存する場合があります。
指標発表時の約定について取り消しはできますか?
できません。スプレッドの拡大とスリッページは変動スプレッド制における通常の挙動であり、約定価格の訂正・取り消しの対象にはなりません。詳しくは注文執行方針をご確認ください。
スプレッドはどの時間帯が最も狭いですか?
一般的には、ロンドンとニューヨークの市場が重なる時間帯(冬23:30〜翌1:30、夏22:30〜翌0:30)が最も流動性が高く、スプレッドも狭くなります。逆に早朝6:00〜9:00は流動性が低く広がりやすい時間帯です。当サイトに掲載しているスプレッドは平均値であり、常にその水準で提示されることを保証するものではありません。
祝日は取引できますか?
FXは各国の祝日でも取引できますが、その市場が休場の場合は流動性が下がりスプレッドが広がります。株価指数と株式CFDは、対象となる取引所の休場日には取引できません。年末年始やクリスマスなど主要市場が同時に休場する期間は、事前にお知らせで告知します。
指標発表の時間帯を、まず観察してみる
スプレッドがどこまで広がるか、価格がどれだけ飛ぶか。ポジションを持たずに見るだけでも、事前の設計が変わります。デモ口座は入金も本人確認も不要です。
【リスク警告】CFDおよびレバレッジ取引は高いリスクを伴い、投資した資金の全額を失う可能性があります。本ページは取引環境に関する一般的な情報提供であり、投資助言・推奨ではありません。発表スケジュールおよび時刻は変更される場合があり、正確な情報は各機関の公表内容をご確認ください。お取引の前に必ずリスク開示をご確認ください。
